昆虫採集を始めて2年目の夏。
今年は新型コロナウイルスの影響で2カ所しかポイントを回ることができませんでしたが、昨シーズンを上回る数のカブクワと昨年は見つけることのできなかった種類にも出会うことができました。
そんな2020年の昆虫採集で出会えたカブクワ達を前編(初日~4日目)・後編(5日目~最終日)に分けて紹介していきます!
2020年8月4日 昆虫採集1日目
まずは昨シーズンにノコギリクワガタやヒラタクワガタが採集できたポイントへ。
場所は親戚の家の裏山ですが、管理している人が今でも木の伐採や地面の雑草取りをしてくれているようで古き良き里山のような風景を残してくれています。

さっそく手前のクヌギの木を揺すってみるとパサパサッと軽い落下音が3つ。
拾ってみると・・・

なんとミヤマクワガタ♂!
大きさはそれぞれ51.2mm、51.7mm、57.0mm。
採集場所は標高が低い地域なので、まさか生息しているとは思いませんでした。
人生初のミヤマクワガタGETです(`^ω^´)

一番大きかった57mmのオス。
第一内歯が明らかに第三内歯よりも長くなる「フジ型(サト型)」の個体でした。
ミヤマクワガタは生息する地域の気温が低い順に「エゾ型」「基本型」「フジ型」に分かれると言われているので、標高の低いこの場所ではフジ型になったのでしょう。
この後もう一度木を揺らしてみると、今度はミヤマクワガタのメスが落ちてきました。持ち帰る途中で逃げられてしまいましたが(^_^;)
ミヤマクワガタの採集後、来た道を引き返しているときにふと左側を見てみると


去年は気づかなかったクヌギの木。樹液がドバドバ出ており大量のカブトムシやカナブン(あとスズメバチ😩)のごった返す樹液酒場と化していました。
スズメバチが怖かったので採集はしませんでしたが、カブトムシはオス・メス合わせて10頭近くおり、オスは70mmを超えているであろうサイズのものばかり。
単に去年は気づかなかっただけなのか、それとも今年になって樹液が見やすい場所から出るようになったのか、あるいはその両方か。
どちらにせよ新規ポイント開拓は嬉しいですね。
8月6日 昆虫採集2日目
まだまだ捕まえられるだろうと思い初日と同じポイントへ行き、クヌギの木を揺するとブーンという重い羽音。
近くの木に止まったそいつは・・・

昆虫の王様カブトムシ♂!
カブトムシ自体は昨年も捕まえましたがそのときの個体よりもさらに大きい。
持ち帰って計測してみると、自己採集レコードを大幅に上回る75.0mmでした。
このサイズになるとやはり迫力がありますね~。ちびっ子達に人気が出るのもうなずけます。

この個体の他に木を揺すったときに小型のカブトムシ♂と中歯型のノコギリクワガタも落ちてきていたのでまとめて回収。小さいカブトムシは47.5mm、ノコギリは49.0mmでした。
8月10日 昆虫採集3日目
2日目に捕まえたカブトとノコギリを返すついでに散策。
木をゆらすと中歯型のノコギリ、そして昨年ヒラタ♂を捕まえた木と今年見つけた樹液酒場にてカブトムシの♀をゲットしました。


さらに帰り道にロードキルされた謎のヘビを発見。

家に帰って調べたところ、どうやらヒバカリという種類のヘビのようです。
今までに見たことない種類のヘビなのでこれもある意味新発見?
8月11日 昆虫採集4日目
いつものクヌギの木に行く途中の樹液酒場にて大きな黒い塊が。
何かは見てすぐに分かりましたが手に取ってみると・・・

予想通りのヒラタクワガタ♂!
越冬個体のためアゴ先や内歯が摩耗してしまっていますが、しがみつく力は強くまだまだ現役と行った感じでした。
大きさは51.3mm。僅かではありますがヒラタの自己採集レコード更新です^_^
その帰り道、樹液酒場になっている木の根元部分の枝分かれしている場所にクワガタのメスが。

スズメバチの羽音にかなりビビリながらもなんとか捕獲。
サイズが小さかったのでコクワのメスかな~と思いながら捕まえた個体を見てみると、なんだかコクワのメスにしては光沢があるような・・・

家に帰ってじっくり観察してみたところ、まさかのヒラタクワガタ♀!!

前腕が先に行くほど太くなり湾曲するヒラタのメスの特徴がバッチリ確認できます。
大きさは26mm。それほど大きいわけではありませんが、天然のヒラタ♀の採集という昨年からの目標を達成できたので非常に嬉しいです。
このメスは持ち帰ってブリードするつもりです(`・ω ・ ´)
コメント